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「磯釣り仕様専用車」 化







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釣行時、シートアレンジを変えれば

市販仕様の乗用車のままでも、荷物も収まるし

多少の窮屈を我慢すれば仮眠も可能です。


そうした点では、国産車は本当によく出来ていると思います。



しかし、

こんな 全長107cm、高さ60cm もの「イグロー」も 載せる となると・・




なかなか 思うようには収まりません




基本的に、往路は全ての荷物が積めて、 なお

大人が足を延ばして「仮眠」が出来るスペースが残っている事。!


帰りには、釣った魚を鮮度を保ったまま傷めないで持ち帰れる装備を搭載し、

濡れモノ・水モノ・汚れものを分離出来る「防水区分」を備えている事!


が必要です。




私が使っているのは 俗に言う「ミニバン」、

3列シート、最大定員8人、で、ありながら・・低価格帯の5ナンバー車。


2011年春で 10年目に突入。 

ひと昔前で有れば、ポンコツ敗者=廃車の車齢ですが、

さすがは日本!

国産車の高品質と「強制車検制度」による維持・保全の履歴! 

深刻な不具合が無いので、買い換える理由が 今だに見当たりません。



「座席3列+荷室」の広いスペースの この車、子供たちの幼少期には

何かと使い勝手の良い車で、活躍も貢献もしましたが・・・


彼らが大きく成長した今では、皆 独自行動


年に数回の 友人たち(6〜7名)との温泉旅行時以外に

3列目シートの需要は発生しません。



8人乗りなのに、 車内には「いつも、私一人だけ!」 が 常態化!


なので・・・




の ように 3列目のシートを左右とも外してしまいました。

(シート収納方式が 跳ね上げ・吊り止め式で、反転床下収納出来る構造ではないため)


が、 先ほどのクーラーボックスを乗せようとすると・・

これだけのスペースにも関らず、「タイヤハウス」の出っ張りが邪魔で



タテにもヨコにも、思うような積み込みが出来ません。



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そこで


車に加工を施し、


私の磯釣りスタイルに適合した

「クエ釣り仕様の専用車」

に変身させることに!




生放送 「大改造!! 劇的、ビフォー・アフター」



今回、この難題に挑戦するのは・・・


〜「空間の魔術師」〜 の異名を持つ「 匠 」!




すると ・・・・



「 なんということでしょう〜!!?」







1階は左右が800mmまで、2階が最大床面積、3階は長尺モノ用で重量物不可





「タイヤハウス」を「かわし」て、左右壁一杯まで平らな床面を創出する。 のが目的。



濡れモノ用だった「プラ舟」を そのまま利用することで

奥の物も容易に引き出せるので、前後2列に詰め込めます。






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こうした「棚や台のDIY」シーンでは、「イレクターパイプ」利用の



「定格パイプとジョイント部品同士の組み立て」が人気ですが、

個々の部材・部品は安価でも、全部の必要部品数を揃えると・・・・ 

結局は2万円近く・・・さらに別途「床板材費」も含めると・・ 高ッぁ〜!


・・・絶句! 桃の絶句、端午の節句! 産後のSEX!


・・無理・・・止めた!・・・帰る!


「イレクター」での製作をあきらめて帰る資材館出口までの通り道・・

「木材コーナー」に・・・「今月の お買得品!」の張り紙、

19mm厚×90mm巾×3.6mの板材が、「1枚348円」で!


「木製」という手もあるよなぁ!!・・・ 基本構想変更!


板材は3.6m×9枚で3132円、高さ450mmアンカーボルト4本、

「ステンレス木ねじ」150本入り1箱が998円、



製作総額は、5000円未満!



「礒アンカーボルト穴開け」用のハンマードリルは、

木枠組立時の「ビス打ち」インパクトドライバーとしても大活躍!




(2010年)

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始末の悪い「107cm イグロー」を 扱いやすく変える



「イ愚ロー」から、「偉グロー」へ!


 


イグローのクーラーボックス 全長107cm

こんな大型なものを 「頻繁に 載せたり、降ろしたり」 は できない。



車に載せたまま、凍らせた4リットルのペットボトルを入れようとしても

蓋が天井につかえて充分に開かず、

不意に蓋が閉まって手を挟み悲鳴を上げることも しばしば・・・


「邪魔くさい」だけでなく、使いづらくて不便極まりない。




さらに、このクーラーボックスの蓋は高さが15cmもあり、

クーラーボックス全体の背丈は60cmにも及びます。


それでなくても、保冷力が著しく劣る不満だらけの低性能品です。

どう考えても、15cmもの高さの蓋空間は無駄!

何の必要で こんな設計にしたのか?・・・まったく理解できません。


そこで、私にとっては全く無意味で不愉快な「蓋」を、廃棄処分に!


代わりに、ズット「断熱性能の高い独自の蓋」を自作し、交換します。





「ウレタンフォーム・スプレー」と「コンパネ」を使い、

内側に「ピッタリ」とハマるように成型をします。


上に載せている数個のバケツは?

コンパネがウレタンの膨張で浮き上がらないようにと載せた

水を満杯にした「100kgの ”重し”」です。





上手く出来ました。固まった「ウレタン層密閉蓋」は、その厚さが 60mm もあり、

断熱力は以前の蓋より圧倒的に優れています。


クーラーボックス内の実用性のない無駄な空間も減ったうえ、

新たに、30mm厚スチロールで作った「落し蓋」も 内側に追加挿入したので、

保冷性能は 比較にならないほど大幅にアップしています。





60cmも有った背丈は・・・45cmに!

ルームミラーに映る後方の視野も拡がった事で、

後ろから猛スピードで接近してくる 不愉快な車両を警戒できます。


「代替蓋」の製作に約1500円を費やしましたが、

計り知れないメリットを与えてくれる と考えています。



それにしても、日本のクーラーボックス製品では考えられないような

「雑で、ひ弱で、低性能、非合理」、日本の釣りスタイルには不向きな造り・・・


国内メーカーに同等の大型サイズがあれば、迷うことなく そちらを選びます。



(2011年)



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「釣り専用棚」 の 全面改修

(2015年2月)



前年7月に

「タイヤの摩耗がヒドイ! 年明けの車検満了前にバーストの恐れも!」

と指摘され、

泣く泣く  新品タイヤに交換、 くッそォ〜〜ッ!・・・ 


「渡船料金 半年分」相当額が・・ 一瞬で消えた・・・



ので もう一度車検を通し、 あと2年以上は乗る ことにしました。

「釣り専用棚」も 一旦 車外に降ろしました。


この「ついで」に、棚のレイアウトも 現況に合わせて見直します。




( 改 修 前 )


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( 改 修 後 )




最大の変更は? 

「イグロー・クーラーボックス」 の「配置換え」です。


重い荷物ほど、下に置く・・・ それは 世の常識です。 ・・が、

このイグロー、 元々の背丈は60cmも有りました。

「これ」を、1階床に置いてしまうと・・

荷物を立体的に積載収容するために、作成する2階棚の高さ は?

当然、それより高い65cm以上に なります。 


それって? ほぼ、「ダイニングテーブル」の高さです。


最後部に、昭和の大衆食堂で見かけた貧弱な「四つ足」のテーブルを置き、

その上にバックやバッカンを積み重ねて 急カーブが連続する山間部を走る?・・・

無理です。 不安定が 過ぎます。


そこで、棚の高さを 強度を失わない範囲に低く抑える必要から、

イグローは、「床ではなく 2階に置く」 しか 選択肢が残っていませんでした。




しかし、  のちに 事情が変わります。



欠陥と不満だらけの「イグロー」を、「健全化」する「大改造」が断行され・・

背丈が、 60cmから  一気に 45cmに!


以前より15cmも低くなった今なら、これを 1階に配置しても

2階棚床の高さは、強度が保てる50cm!


つまり、「ダイニングテーブル」の高さ65cmから、

「リビングテーブル」の高さ50cmに 一気に4分の3まで低床化できる!ので、

全面改修に踏み切りました。





リメイク・・後、


「45cmに背を屈めたイグロー」が、ようやく 2階から1階に降りました。

結果、奥行107cm、約150リットルの大容器、なのに・・ その出し入れは?

システムキッチンの「大型ストッカー」を引き出す操作 に似た手軽さ。

氷の挿入、海水の汲み入れなどの作業が 格段に容易になりました。



さらに、 2階床の拡張にも同時に着手。



左右に床板を追加し、ギリ壁の1200mm巾にまで拡げました。


ただ、ハッチバックドアの開口間口が980mmしか ないため、

1200mm巾で固定成形してしまうと  棚本体が車から出せなくなって しまうので、

追加した左右の板部を 「自作蝶番」で接続し、

「空母艦載機の主翼」風 に! 内側に 「小さく折り畳める」ようにしました。



重そうな構造物に見えますが、私一人でも持ち上がる重量です。

棚本体の「載せ・降ろし」作業も ひとりで出来ます・・一杯いっぱい ですが・・



重量物を全て1階に降ろした事で、低重心化にも成功、

3階を全廃したのに、2階面積増床で 総収容力は逆に拡大、

以前より「低く・たくさん」積めるように改善されました。



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(2016年秋)



15年間馴染み 愛用した 上記事の車に別れの時が来ました。


とうとう エアコンガスが漏れるようになり、修繕に10万円弱が必要です。

半年後が車検満了なので、その延命手術は・・無意味 ・・ 手放しました。



交代車も 同一車種での乗り換えですが、

「悩みの種」だった、「タイヤハウスの小出っ張り」は消滅、

1階床面でも左右間長97cmの平面が有ります。

3列目シートも、「跳ね上げ吊り止め」から・・「反転・床下収納」方式に!。

使い勝手、荷室寸など 15年前とは比較に成らないほど改善されています。


改めて、もう一度

新しい「クエ磯釣りに便利なように専用特化した車」への変身に取り組みます。


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結果として、上画像の完成形に落ち着く訳ですが・・そこまでの悪あがきを・・


で!  まず は ?、 「防水と防塩害・防錆」です。 



2mm厚の樹脂フラットボードなどで防海水・保護域を作ります。



そして棚作り、

軽量化のため あれほど毛嫌いしていた「イレクターパイプ」を選びました。


でも、「骨組みだけ」の たったコレだけの単純構造の造作にも拘わらず、

イレクターの材料費だけで7000円もの出費ですよ!


余りに 割に合わない高額。 


私がイレクターパイプをどうしても好きになれない最大の理由です。




今回の棚を構成する基本構造物の全パーツ3点です。 ベースはイレクター。

2階床板は、前棚を解体して出た板材をそのまま流用。

一旦は廃止した3階を 「竿ケース」と長尺物用の棚として復活させました。

3階の柱は「45円の建築用アンカーボルト」、梁は「害獣電気柵柱材FRPパイプ」


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1階に、クーラーBOX、コマセバケツ、エサ等を入れた45cmバッカン2個。

2階に、フィッシングバック2個、上物用コマセバッカン、礒用クーラーBOX。

3階に、160cm竿ケースと、 エサ採り用タモの柄。





1階「引き出し」構造も!プラダンで自作。重量物でも中折れしないよう下梁で補強




  

107cm大型クーラーの「荷受け台」は?・・・「661円の折りたたみ椅子」







グループ旅行



仲間6〜7人での旅行・・・ となると、

定員の関係や、「惜し気が無い車!」 と いうことで常に私の車が徴用される。


「釣り仕様」から「旅仕様」に 全ての積荷と釣り専用棚を一人で降ろします。



当然のことのように 当日の運転手も・・・自動的に私。


他の連中は? というと・・・ 出発と同時に「酒盛り」を開始、


そして、 30分おきに・・・

「お〜い ・・・ ション ベ〜〜ン!」・・ と  停まってばかり。



床には、「落花生」だの 「せんべい」のカケラ 「割きイカ・枝豆のサヤ」・・


ツマミ類を置く 小さなテーブルが有ったら、もう少し何とか?・・なるかも?



で、 作ってみました。


常設でも邪魔にならない 自作 「後部座席用・折りたたみテーブル」!





原材料は、「A4 ファイルケース」と「お盆」、「メッシュボード」 各100円。

総額・・・300円



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さらに、

今回は、目的地の旅行期間中の降水確率90%以上で、しかも大雨の予報。


なにしろ、「ガサツ」が褒め言葉になる様な連中ですから、

「びしょ濡れ」に なった車内の惨状が目に浮かびます。


急ぎ、6〜7本分の「濡れ傘」対策をしなければなりません。



前出の「車載用折りたたみテーブル」同様に、 こちらも 作りました。


自作 「完全防水 車内用傘立」!


 


5〜6本の傘が収まり、形状は自立します。


原材料は、0.4mm厚の「160mm灌漑用排水ホース」。

差し口は数回折り返して強化し、底部分は加熱圧着して塞いだ。 だけ!


材料費195円。


小さく畳めるので、普段の収納は苦になりません。




2015.06



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