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日除け・熱中症 対策




夏用の帽子






「日本の気候は温帯」 とした区分は、40年以上前の昔話です。

夏に限って言えば、もはや「限りなく熱帯に近い亜熱帯」ですヨ。



磯の暑さは体力を奪い、「やる気」を失わせ 仕事に成りません。


とりわけ、私のような抵抗力の衰えた「年寄り」には過酷で、

場合によっては、「命取り」にさえ成りかねない。



ですから、真夏の炎天下では 竿は出しません。


が、それ以外の時期でも、

たとえば、5月初旬の太陽位置は、8月初めの太陽と同じ緯度で

春5月とはいえ、真夏と「紫外線の強さ」は変わりません。



適度の紫外線量であれば、それは人類にとって大変有用ですが、

地球環境の悪化によって、

今日では地表に届く紫外線量は増加の一途で、

今や、「緩慢で確実な殺人兵器」の域にまで達しています。



「小麦色の肌は 健康の証!」、「夏に日焼けすると風邪を引かない」

・・・なんて、無知で無邪気な俗説がまかり通った時代に

それを信じて 無防備で青春を過ごしてしまった我々には、


・・・もう・・手遅れです。



ましてや、メラニン生成能力が、どんどん衰退していくオジサン達にとっては

この影響は極めて深刻です。

何としても、これ以上の老化を促進させる要素を避けなければ・・・。

残された「釣り寿命」が、どんどん短くなります。


そこで、帽子の役割が とても重要になってくるのですが

男モノの帽子には、「日よけ」という概念が 何故か 欠落しています。




 

私は、釣りメーカーのロゴが入ったモノが大嫌いで・・

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・・・・( 本編談話 一時中断 )・・・・




””  ( 余談 ・・ロゴ入り用品が嫌いな理由 )  ””


自分のお金で買った釣り用品です。

「頂き物」でも「無償提供品」でも有りません。

にもかかわらず、 その用品には

メーカーのロゴがプリントや刺しゅうで、 「ド でかく」 入っています。



変だよな? これって・・おかしい・・よな? って 思いませんか?



あなたが、次のような事象に遭遇した当事者だと仮定して、考えてみてください。


たとえば、


「全国チェーンの有名紳士服店」で、高級スーツを買った・・ と します。 

現金で全額を支払った。 当然、スーツの所有権者は ・・ アナタ自身!


ところが、 そのスーツの背中には

洋服の青山」 とか 「紳士服の はるやま」とかの「メーカーロゴ」が

「ド 派手」に プリントされている。 ・・・


もしも、 そんな「ロゴ入りスーツ」を着て

「渋谷の ド 真ん中」を 歩いている!
と したら・・


周囲の反応はどうでしょう?


「なに? あの人・・馬鹿なの? 恥ずかしくないの?」 と 

皆が後ろ指さしながら その奇異さを「あざ笑い」、変人扱いされ距離を置きます。



ところが、



毎朝の渡船場で見る風景」は、 まさに これと まったく同じ! です。


体中の至る所に、「釣りメーカー・ロゴ」がド派手プリントされた装束で闊歩。


異様な光景です。 大の大人が、何の疑問も持たず・・

むしろ、「得意満面・自慢げ」に!・・・ 「見ろよ!」

「このブランドの俺、スゴイだろう!」・・「お前らより金があるんだぞ」 アピール!


その虚栄に、「人としての器の乏しさ」に・・「見苦しく、薄汚く、恥ずかしい」

と・・ 率直に 思いませんか?

自尊心や羞恥心はないのか? 


私たち日本人には、「血の伝承」・己の生き方に「美学」があります。



「暮らし向きは低いが、プライドだけは高い!」 私!


私は、メーカーの関係者でも無いし、便宜も援助も受けていない。

無償供与なら ともかくも、それらの用品を身につけて

何故にメーカーの宣伝を私が自動的に代行させられ るのか?



私には、それが とても我慢ならないのです。絶対に 嫌です!


””( 余談終了 ) ””



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(話の続き)・・中断前に戻ります



・・・・釣りメーカーのロゴが入ったモノが大嫌いで

作業服専門店」や「しまむら」で購入した無地の安モノばかり。

価格は釣具店の3分の1程度、




小学生や幼稚園児の「体育帽」でさえ「日除け布」が標準装備され始めたのが

ようやく、この頃からである。 着目・進歩・改善のスピードが遅すぎる

 → 
 


しかし、こんなチャチな帽子ひとつで



常に太陽からの光を遮り、「日焼けを避ける」・・・なんて無理です。


他に  「唯一 使える」 モノ といえば・・・「麦わら帽子」!


冗談じゃない! プライドだけは高い由緒正しい貧乏人だ。

誰が あんな不格好でダサいモノ被るか! 見苦しい服装はしない!



だけど、 不必要な日焼けは とにかく避けたい!




この必要を全て満たした完璧なモノは・・・まさにコレ!






御存じですか?


「日本一の色白美人」は、 農家の嫁さんですよ!


農業は雨天の日は仕事に成りません。

農業従事者は、 仕事をしている「全ての時間が紫外線の下」です。

日本人全女性の中でも、屋外滞在時間が最も長く、

日本一、紫外線にさらされているはずの日本の農業婦人!


ところが、日本中の誰よりも「紫外線対策が完璧なのです。


したがって、日本一 紫外線を浴びながらも、

「日本で、最も陽に焼ける事のない白肌美人」  なのです!




ようやく、2019年頃から

ツバが広く 正面も左右も首筋も太陽光から充分に守れるデザインの

「日除け領域の多い帽子」や「大型サイズのサファリハット」が登場し始め

必要を満たす紫外線対策商品を選ぶことが出来るようになりました。



で、結果として かぶっている帽子 (漁師キャップ)です。






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熱中症対策





水・食塩・「アイスネックリング(18℃氷結)」・冷感(気化熱)シャツ・・・など



「熱中症」という概念が まだ定着していなかった十年前の日中の礒、

天気は「曇り」、気温は30℃位 頻繁な水分補給は怠らなかった。

が、次第に手や足が「痙攣」し始め 立ち上がる事も出来なくなってしまった。

かろうじて迎えの船で 「渡船宿」に這うようにして戻った私は、

手のひらに「大さじ1杯ほどの塩」を貰い、

木陰で、「塩を舐め・水を飲む」を交互に借り換えしながらも・・次第に・・

前後不覚に陥り・・記憶の無い1時間余りを過ごした経験があります。


太陽の当たらない夜釣りでも 「熱中症の危険」は日中と大差ありません。

外気温は28℃くらいでも、周りを海水に囲まれた礒は湿度・・ ほぼ100%。

更に・・無風! が重なれば・・・体温を下げる要素は皆無です

止まらない大量の発汗 塩分の流出・・・やがて・・「こむら返り」、

次第に倦怠感を帯び・・気持ち悪くなり 睡魔が襲い・・・動けなくなる・・・

「熱中症」。

常に 「少量の塩を舐め」ながら、「こまめ」な水分補給を怠らないこと。

これが、「熱中症の危険を避ける」為の基本です。




「体温を下げる効果のあるモノ」も準備しましょう。

礒バックに、「団扇」ひとつ忍ばせるだけでも違うと思います。









日陰を作る




「すぐに はみ出してしまう わずかな日影」にすぎませんが、

この時期、たった「ひと張り」のビーチパラソルが

唯一 信頼できる「看護婦さん」に成るのです。


充分な飲料水と共に、「塩分補給」も準備!




(グリップアンカー・M10ボルトで固定・風上にロープ張り)



2012年


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さらに




タイベックシートで2.5m×2.5mの自作ターブ




テント地やブルーシートなんか問題外、雲泥の差!

遮熱性能が抜群で  シートの外とシートの下では「かなり」の温度差!!

ものすごく 快適!   素晴らしい画期的な素材です。


が、「風に煽られ シートが踊ってしまう」ので、 

前後左右に 複数の「垂直支柱」や「突っ張りロープ止め」が必要で、

その「縄張り」によって、新たな制約や障害が生じ 自由な釣りが出来ません。




未だに 納得できる、効果的な日除け対策がみつかりません




(2013年)





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2023年5月  新たな挑戦



相変わらず 世間的に、礒の日除けには「ビーチパラソル派」が 主流の様ですが・・

パラソルは、設置や 風上ロープ張りなど 使い勝手が 著しく悪すぎるくせに、

真ん中の支柱構造が最悪で、「利用できる日陰領域」は ほんの僅かで、風に弱い・・

非常に効率の悪い日陰アイテムで、 大嫌いです。


一方、「タープやサンシェード」を張れば、広い日陰を確保出来ますが、

設置のための「垂直ポール」や、張り巡らす「突っ張りロープ」が邪魔で、

左右の移動や、竿の振り込みなどが出来なくなります。


ので、

「垂直ポール」や「突っ張りロープ」を用いない設計の

片持ち式「庇(ひさし)型の日除けスタイル!」が最適!と判断。

「ひさし型サンシェード」 それを 礒に持ち込みたい! と考えました。


こんな感じの ↓




ですが、・・・・

そんなタイプの市販品は無い。・・・ だったら、 自分で作るしか有りません!



ドコにも無い「ひさし型サンシェード・礒用」 ・・・ 

私の中では 論理的には完成しているのですが、


果たして こんな素人考えが 実用に供するのか 否か?  今 現場で 実験中です








「垂直の支柱」や「突っ張りロープ」は有りません。・



左右への移動や、竿の振り込みは制限を受けません。


それなりの日陰です。  悪くないです!


「垂直支柱や突っ張りロープ」を使わない 「張り出し型ひさし」で、

多少の「強い風が吹いても平然とやり過ごせるサンシェードの日陰」の創出!


なかなか 厄介なプロジェクトです。・・ が・・



「プロジェクトX〜挑戦者〜」・・・


♪ 「風の中のす〜ばる〜 砂の中の銀〜河〜 みんな何処へ行〜った・・・」 ♪ ・・







「突っ張りロープ」の代わりに、 「風対策」として

「1.5リットルのペットボトル」を「重り」として吊り下げました。


吹く風の強さによって「ボトル内の水量」を調節します。

入れる水は「海水」ですから、現地調達・現地廃棄です。


「ペットボトル・オモリ」は、地震対策の「免震」と同じです。

吹く風によっては・・踊ります。 が、

割と なんとかなる範囲で落ち着くモノなのです。


「突っ張りロープ」のように、真正面からガチで押さえつけよう とするのでは無く、 

「躱す(かわす)」 = 巧みに避けて逃れる。 身を翻して避ける様な感じ です。

そうすれば、その「破壊エネルギーを削ぐ」事が出来、

貧弱な「素人造作」でも、「暖簾に腕押し」・・壊れること無く 役割を果たします。



このシステムは、自宅の「タイベック・オーニング」でも採用しました。







もう ひと工夫 ふた工夫 ・・    完成間近!!


今年の夏には 間に合うでしょう



灼熱の夏礒を 避暑地に 近づける!! ・・ 出来る! と 思います。



2023.06



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と、 思ったのですがですが、、、


この日の礒は、前日の上物釣り師達が「コマセ」をまき散らしたまま、

「礒を洗い流しもせず」 後始末無しで立ち去ったらしく・・、 

「腐敗臭」が酷く 吐き気がし、支度が出来ません。


「 小太り、跡を濁さず!」 と言う 戒めを知らんのか? 

「飛ぶ鳥」だが・・

ん?・・ 「発つ鳥」だったか?・・じゃあ「建つ鳥居、アボガドを煮込まず」


いずれにしても



仕方なく、10分余を費やして「礒を洗う」 苦役をさせられるハメに・・ 怒!怒!℃!


この無駄なバケツ作業の繰り返しにより、 汗まみれ 全身「びしょ濡れ」に、

加えて・・無風、 持参した「うちわ」も・・焼け石に熱湯、





結局、港に戻って着替えるまでの10時間、

濡れた衣服をまとったまま「サウナ風呂」に入っている状態・・・キツい!!

「塩を舐め」つつ、水を飲み、・・ 14:00には 飲用水3リットルが底を・・・



ダメです!!・・・ もう 無理です!!!


年寄りには 「エアコン」無しの「夏の日中礒」は 過酷が過ぎます!!


耐えられません!  秋まで 日中の出動を見送ります。




2023.06.27





             



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